Windows7(64ビット版)で動作が急に重くなったが、いつの間にか元に戻ったという経験をされたことはありませんか。
私のPCでちょくちょく発生するために原因調査の結果分かったことを報告します。
現象:CPU稼働率は数%と低いのに、メモリ使用率が100%に近い。(通常は30%程度なのに)
タスクマネージャーを起動して調べたところ「svchost.exe」というプロセスがメモリを異常に喰っていることが分かりました。さらにその原因を調べるのに「ProcessExplorer」というフリーソフトを使うとその中身がわかるというので早速ダウンロードして調べた結果、「wuauserv」というのが原因だと分かりました。
これは、Windows Updateのためのサービスで管理者権限のコマンドラインから停止・開始ができます。下記
停止:net stop wuauserv
再開:net start wuauserv
ただ、停止するとWindows Updateはできませんがメモリ異常は直ちに収まります。これによる停止は次回PC再起動で自動的に再開されます。
コントロールパネルのシステムとセキュリティで「更新プログラムを確認しない」に設定すると自動更新は行われないのでメモリ異常は発生しません。但し、「wuauserv」は開始されているので手動で「Windows Update」を行うとしばらくの間異常が発生します。つまり、「wuauserv」自体が悪さをしているのではなく、Updateの検索に行くとおかしくなる模様です。
なお、この現象はつい先日まで使っていた32ビット版Windows7ではまったく発生しませんでした。(何故64ビット版だけ???)
参考:CPU稼働率・メモリ使用率の表示
「PDMonitorGraph」というフリーソフト(旧名PerfMonitor)を常駐させて見ています。
便利帳「2011/08/02 CPU使用率、メモリ使用率の表示フリーソフト紹介」で紹介しました。
注意事項:よく似た名前の「wuauserv.exe」というのはスパイウェアとのことです。